証は、漢方の治療の指針ともいえるもので、
望診(ぼうしん=視覚を使った診察法)、
聞診(ぶんしん=聴覚や嗅覚を使った診察法)、
問診(自覚症状や病歴など、細かく尋ねる)、
切診(せっしん=触角を使った診察法)
の四診(ししん)により診断されます。
特に重要視されるのは、望診の1つで舌の状態をみる舌診(ぜっしん)と、
それぞれ切診の1つで、手首付近の動脈の拍動を見る脈診、
おなかの状態をみる腹診の3つです。
患者さんを診て聞いてお話をし、触ることで全身状態を把握し「証」を決め、
その人にあった漢方薬を処方したり鍼灸治療でのツボを選定してくのです。
言い換えればオーダーメイド治療と言うことになりますね。